穏やかに晴れた2月16日(日)、大町自然公園にて、今年度のフォローアップ研修会を開催しました。
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今回は「森林と鳥の関係性について」と題し、自然博物館学芸員の金子氏、稲村氏を講師に迎え、
野鳥が好む森の環境や様々な生態系について、お話をしていただきました。
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まずは、今の時期は立ち入り禁止となっている「もみじ山」に特別に入れていただきました。
普通の公園では倒木は処分されてしまいますが、人が入らない所は、あえて残しているとのこと。
こうした倒木に虫が住み着き、その虫を食べにアカゲラなどの鳥がやってくるそうです。
参加者にはアカゲラの気持ちになって、落ちている朽木を割って、
クワガタの幼虫やハサミムシなどの様々な虫探しを体験してもらいました。
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もみじ山を下りて、バラ園近くの池へ。この池の水深は年々浅くなってしまっているとのこと。
水深が変わるとそこの生態系も変化していくそうです。
今まで来ていた鳥が、いつの間にかいなくなってしまうかも・・・。
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今度は広場から山側を見てみると、枝を渡り歩く可愛らしいエナガの姿が。
遥か上空にはノスリが旋回していて、カラスに追い払われるという貴重な場面も見られました。
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そのほかにも大町自然公園で大切にされているホタルやアカガエルのお話を伺いました。
自然が豊富に見える公園内でも、ゆっくりと変化しており、この状態を維持し続けるのは容易ではない、
ということがよく分かった研修会となりました。
今回学んだことが、市内の里山での活動に活かされ、野鳥や様々な生き物が訪れる
森になってくれたら、うれしく思います。